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スカイツリーは、いろいろな前景や背景と組み合わせることで、違った表情を見せる。その高さだけでなく、全体のデザインや大人しく見える佇まいに魅力を感じる。とにかく遅まきながら近くで眺めてから、なんとなく気に入ってしまった。面白い絵が撮れたら、これからも掲載していこうと思う。
この画像は少々不思議な中判フイルムカメラで撮影した。PENTACON six TLと言う、旧東ドイツのメーカーが50年以上前に発売したマシンである。決して高級カメラではないので、フィルムの巻き上げに問題があったり、シャッターが上手く切れなかったりする上に、もちろん露出などは全手動である。ただし、レンズだけは今では超人気のあるブランドになったカール・ツアイスのものである。イエナで生まれたツアイスが戦後東西ドイツに二分されることになるが、その前身の製品である。オールドレンズなのでコーティングに難があり、逆光などには弱いが、独特の描写や空気感や色再現が決して古さを感じさせない。名レンズと言われる所以である。

PENTACON six TL + Carl Zeiss Jena Biometar  F2.8/80mm