Espace Photo 22

2人の写真ブログ

juin 2014

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准胝堂の右隣、金堂の北、三鈷の松の前にある御影堂(みえどう)。当初は空海の持仏堂として創建され、後に大師の御影を御本尊として祀りました。堂内外陣には十大弟子の肖像が大師を守護するように掛けられています。現在の建物は弘化4年(1847)に再建。これまで最重要の聖域として堂内に入ることは禁じられていましたが、大師入定の旧暦3月21日の前夜のみ一般参賀が許可されるようになりました。伽藍の中でもひときわ威厳を放つ御堂です。いつでも「南無大師遍照金剛」の経文が聞こえるような気がします。
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D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 

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田町駅の芝浦口から数分の、どうというほどのこともないビル街。かなり意識して前庭にたくさんの植物を配したビルがある。無味乾燥なビルのなかで、ほっとする場所だ。レンズを買うときに、私の持っていた広角ズームは売ってしまい、オットの使っていた広角ズームをもらうことにしたので試し撮り。

NIKON Df + AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

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孔雀堂の右隣にある准胝堂(じゅんていどう)。御本尊は准胝観音。弘法大師が得度剃髪の儀式を行う守り本尊として、大師自身が彫り、食堂(じきどう)に安置されていたいましたが、天禄4年(973)にこの堂が建立され、そこに移動されたそうです。現在の建物は明治16年(1883)に再建。隣と同じような建物に見えますが、大きさだけでなく細部にいろいろ違いが見られ、寺社を写すのが好きなものにとっては、次々と垂涎の的が目の前に現れるといった具合。京都の東寺と似た雰囲気を感じるのは、もちろん空海の意志が大きく反映しているからでしょうか。

D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 

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西塔の右隣にある、孔雀堂。後鳥羽法皇の御願いによって、正治二年(1200)に落慶。仏師快慶作孔雀明王を安置した。堂は昭和に焼け、昭和59年(1984)に再建された。孔雀明王は五度の火災をくぐり抜け、重要文化財として霊宝館に現存する。檜皮葺の屋根など、端整な御堂です。

D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 

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根本大塔は、空海の遠大なる構想によって創られたが、その完成は大師以後です。雷火によって何度も焼け、その都度再建され、現在の塔は第六回目に昭和9年(1934)に再建されたもの。高さ48メートル余り、真言密教の宝塔すなわち大日如来塔であり、高野山の教理上の中心です。塔内の五仏のうち本尊が胎蔵界大日如来で、四仏が金剛界の阿闕、宝生、阿弥陀、不空成就如来。さらに堂内の柱には金剛界の十六菩薩が描かれています。立体曼荼羅としては最も空海の意図が反映されたものと言われています。とにかく圧倒的な、言葉だけでは表せない精神世界の具現であり、精髄です。

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D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 

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伽藍西奥にある、根本大塔と二基一対となる重要な多宝塔、西塔(さいとう)です。空海の御遺志に従って、第二世真然大徳が仁和3年(887)に建立。現在の西塔は、五度目の再建で天保5年(1834)のものです。金剛界の大日如来と胎蔵界の四仏を祀っています。

D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 

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壇場の西端にあり、丹生明神と高野明神、十二王子百二十伴神を祀った御社。空海は高野山開創にあたり、仏教の諸尊と日本在来の神祇との融和に意を用いられ、地主神として勧請された。文禄3年(1595)再建。

御社の前の拝殿が山王院。
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D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 

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壇上伽藍の入り口左にある六角経蔵。平治元年(1159)に建てられ、美福門院御寄進の紺紙金字一切経(重要文化財)を容れていたが、経蔵は昭和の初めに焼けて建て直した。

D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 


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壇上伽藍の総本堂にあたるのが、この金堂です。高野山開創当時に建てられたものですが、現在の建物は七度目の再建で、昭和7年(1932)に完成。御本尊は、高村光雲作の薬師如来(秘仏)。不動明王をはじめとして六体の脇侍仏(きょうじぶつ)、右には胎蔵界曼荼羅、左には金剛界曼荼羅が掛けられています。内壁には八供養菩薩が描かれています。もちろん内部は撮影禁止です。下の画像は左側から見たものです。
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D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 

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金剛峯寺は高野山全体の寺社を指すことがあり、その中でも空海が修行の場所に、最初に選んだ地域を特に壇上伽藍と呼んでいます。来年平成27年に、空海が高野山を開創して1200年にあたる記念の年になるため、その伽藍の入り口の門を改修中です。壇上伽藍中門と呼ばれ、大門と対をなしています。八割方出来上がっているのが見えるようになっていますが、紀年の来年4月までには完成するそうです。下の画像は裏側から見たものです。
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D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED 

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