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不動堂を東に出たところにある、勧学院(かんがくいん)。北条時宗が高野山内の学道修練の道場として、金剛三昧院内に建立。文保2年(1318)に現在地に移され、総本山金剛峯寺の管轄になりました。今でも非公開ながら重要な行事である勧学会が行われ、作法やしきたり、問答など学道修練を行っています。現在の建物は文化13年(1816)に再建。御本尊は大日如来が奉安されています。

空海の根本的な思想の一つに、真言密教の基本精神として現世受容の教えがあります。梅原猛も「空海の思想について」の中で何度も言及していますが、他の小乗・大乗仏教では、この世を穢土としてそこから逃れるために信仰、善行を積みながら来世を求めるのですが、最初から否定的な現世忌避の姿勢が基本になっています。修業を積むか、信仰厚く何度もお経を唱えることで解脱を願うわけです。密教ではまず現世に心の平安を求めます。今存在している自己がそのまま仏として、存在し得るのです。もちろん悪行を続けていてもと言う訳ではありませんが、仏を信じることに強迫観念など最初から求めないのです。奥が深いので簡単に納得出来ませんが、「即身成仏」の基本概念もその辺りにありそうです。

D4s + AF-S NIKKOR 24-70mm f / 2.8G ED